なんか大騒ぎになってますね。
2020年東京オリンピックのエンブレム盗作疑惑で、エンブレム作成側が使用取り下げを申請し、組織委員会で了承されたということで。
ベルギーの劇場のエンブレムと似ているということでクレームがついたのが始まりですが、自分がこれらを比較した感想は「似てるって言えば似てる。けど、盗作じゃないって言えば言えなくもないかな」って。
ちょっとグレーな感じになるわけですが、結局、著作権自体、本人が「見てない。パクってない。」って言えば、グレーが白に近寄ることになるわけです。これは「推定無罪」ですね。
ただ、そのあとの発覚した内容が悪かったと思うわけですよ。
特に後に発覚したことで、
1.部下がやったとは言え、企業景品のデザインに別デザイナー作成のものを流用
2.オリンピック・エンブレムの運用方法例の写真が他人の写真作品からのコラージュであるということ
3.オリンピック・エンブレムの原案が2年前の東京で行われたヤン・チヒョルト氏の展覧会のポスターに酷似し、実際にエンブレム・デザイナー本人がこの展示会に足を運んでいる
これを総合してみてしまうと、現在のエンブレムの盗用した可能性がかなり黒に近いグレーになってしまっています。こうなってしまうと、取り下げるしかない状態になってしまったのはしょうがないことだと思います。
エンブレムは「盗作してない」という話ですが、発覚したこと自体が全部事実であることが問題でありまして。特に発覚したことの1番目と2番目は、意識して避けることができた事例であります。これを「実行してしまう」ということに著作権リテラシーの欠如が見られます。3番目については、展示会に行っている以上「盗作でない」という証拠がみつからない。ということで。
特に、2番目については、本人がやったこととして確実に問題があります。
写真にも著作権があります。オリンピック・エンブレム制作という関連作業において対価をもらって作った作品であるならば「商用であるという認識」もあるはずです。いや、商用だから写真の無断利用ができないとかいう話でなく、私用でも無断利用は問題になる場合もあります。私用でも不特定多数の人の目に触れる可能性のあるもの(私的なブログ等)への転用掲載などは著作権所有者に確認をとるべきでしょう。そのうえで著作権使用者から許可をとったとの一文を載せるべきだと思います。
こちらも無料ながらデザイン作成している身として、著作権については注意しても注意すぎることはない。ということを考えさせられました。ブログ運営してる身としては、写真のみならず使用フォントやWordPressで使用してるテーマ(外観デザイン)なども、軽視することないようにしないといけませんね。
まぁ、一度、ワタシが作成したデザインをコラージュされてますしねぇzzz あのとき気が付かなければそのまま無断使用が続けられてたんでしょうね(苦笑
蛇足による蛇足
「ネット民、過熱しすぎ!」という話を聞きますが、それもどうなの?と思うわけですよ。
たしかに一部が過激になっていて個人情報の掘り下げなどは問題ですが、それ以外は今回の問題以外においても同様。ネット民がすべて排除方向で動いていると思わないほうがいいかと。疑惑に対する憂いがあり、別のものを提案する動きもありますから。ネット民だからこその著作権リテラシー・権利行使に強い思い入れがあるということではないのでしょうか。
いつものことながら、マスコミが面白がってネット民をあおってる節があるような気がします。というか、いちいちマスコミがネット上の不満を取り上げすぎなんですよ。それほどマスコミのネタがネットに依存してしまってるということもあるんでしょうけど。マスコミ自体、著作権リテラシーを見つめ直したほうがいいかもねw
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